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2012年7月

2012/07/15

これまでに経験したことのないような大雨

風伯と言い、雨師と呼ぶ。風の神、雨の神のことである。その風伯雨師がもたらす空の営みに、日本人は多彩な名前をつけてきた。風の名は全国で2千を越すという。雨の名前も負けずに多い▼殴り雨。ごず降り、ざぶり、滝落し、紫榑雨(しばくれあめ)・・・・・。激しい雨だけでも様々名がある。紫榑とは雑木の板材。それを組んだ筏が、増水した川を流れる光景に由来するそうだ。(『雨の名前』小学館)。どれも土地土地の経験が呼んだ習わしだろう。しかし今回、雨は経験則を超える激しさで熊本、大分を襲った▼「これまでに経験したことのないような大雨」の表現で気象庁は注意を喚起した。危急を伝えるために先月から始めた試みの、初めての実施になった。そして実際、1時間に108㍉という雨が降った▼よく聞く「バケツをひっくり返したような雨」とは1時間に30㍉以上だという。50㍉を越すとあたり一面が白っぽくなり、80㍉だと恐怖を感じる。108㍉の体感は推して知るべしだろう▼気象髄筆の倉嶋厚さんが、雲のことを「空の水道の蛇口」と言っていた。地球の表面には均すと年に約千㍉の降水がある。だが天意はままならず、世界は豪雨と干ばつが偏る。悔しいが、蛇口を開け閉めする才知は人間にない▼気象庁によれば九州上空の「蛇口」はなお続く。注意がいる。この時期の「荒海雨」「暴れ梅雨」の名には、先人の苦しい経験が染みているよう。水の惑星の水の国。梅雨明けまでひと用心、ふた用心が欠かせない。 7/14 朝日新聞 「天声人語」より

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